全部雪のせいだ!

先日のHAL東京

学科イベント「Adobe Fresco」を使って雪を描いてみようが開催されました!

Adobe社が提供するお絵描きツールを使って参加者全員でイラストを描いてみる体験会です。

Iwamoto Takashi先生(Adobe社)と松林先生(HAL東京)が講師として
参加者へツールの使い方やイラストへのアドバイスを行いました!

参加者全員でピース★

現在HALはHEWの制作期間中
進級制作展と言って学年最後に学生たちが制作物を展示発表する機会です。
遅くまで作業したり締切間近で忙しい学生たちも息抜きや学科を超えての
コミュケーションの場として参加していました。
来月こちらのブログでもHEWの様子をお届けします♪

校費留学レポート1月

HAL 東京 CG 学科CG アニメーション専攻2年制課程 
2023 年度卒業生 Sさん
留学先: Vancouver Institute of Media Arts

2024 年、明けましておめでとうございます。
バンクーバーではさっそく2 日から授業が再開しましたが、大雪の影響で授業が休講やオンラインになったり、先生が長期の休みに入ってしまったり、公共交通機関の職員がストライキを起こして登校ができなくなったりで、授業らしい授業があまりできなかった一か月でした。
しかし、その分、自習時間が増え、自主制作やスキルアップに時間を当てられたので制作物の進捗率が上がり、作品の完成が見えてきました。もうすぐ留学が開始してから半年が経ちますが、クラスの雰囲気的にデモリールや就活を意識した動きが見られていて、毎日が刺激的です。日本のように就活の時期やガイドラインが明確に決まっておらず、すべて自身で計画をして行動しなければいけないため、情報収集や先輩アーティストとの繋がりの大切さを実感しています。
授業外では、週 一で先輩アーティストが添削会を引き続き実施して下さっています。修正作業に少々苦戦していますが、現地での仕事を意識したトレーニングだと思って食らいついております。また、ありがたいことに、ワーホリのビザの許可が無事におりました。現地就職に向けて少しだけ気落ち的な余裕ができ、卒業まで思う存分に制作に集中できそうです。 

引き続き、インテリアの制作を進めていきました。
すべてのオブジェクトを完コピすることが困難だったため、特徴的なものをピックアップして物量を増やし、テクスチャを詰めて再現度を上げていきました。特にこの参考画像の肝となるのがタイル周りの汚れや傷なので、そこを重点的に作業をしています。
また、金属類やガラスの質感と反射具合をリアルの世界と合わせなければCGっぽさが残ってしまうので、ライティングと質感設定は調整を重ねていき、クオリティを上げていきます。

空いている時間にヴィンテージカメラの修正も進めました。
主に蛇腹のモデリングの変更と革の汚れや剥がれ部分のディテールを増やしました。次のステップとしては黒革の部分のディテールのブラッシュアップに加え、背景の色とライティングの変更を予定しています。

まとめ
・課題3つ
1Maya ( インテリアモデリング~2月頭まで)   
2NUKE( グリーンバック撮影、キーイング)
3Matte Painting( Photoshopで合成)
・ 学習ソフト: Maya、Substance Painter、 NUKE、Photoshop、Houdini、Unreal Engine
・ 作業時間: 75 時間 
2 月はインテリアモデリングの完成と現地の小規模な就職イベントに参加することが目標です。

☆☆☆☆☆☆☆ 校費留学制度 ☆☆☆☆☆☆☆
HAL東京ではグローバルな人材育成を行うための校費留学制度を設けています。
本学卒業後にアメリカの大学や専門学校に留学する制度で渡航費・入学金・学費1年分を学校負担で斡旋するものです。
今後も不定期に校費留学生として学ぶ学生からのレポートを紹介します。

校費留学レポ―ト12月

HAL 東京 CG 学科CG アニメーション専攻2年制課程 
2023 年度卒業生 Sさん
留学先: Vancouver Institute of Media Arts


▶ホストファミリーとクリスマス会をしたりクラスメイトと忘年会をしたり

12 月になり、あまり休む暇なくTerm 2 が始まりました。
ついに業界で使用度があがっているHoudini とUnreal Engine の授業が開始。新しいプログラムを同時に一気に学習する難しさにかなり苦戦していますが、基礎と自身の専門分野に必要な操作を中心に積極的に習得していきたいと思い取り組んでおります。
一方、課題や授業の合間にコツコツ作業を進めてきた自主制作のビンテージカメラをおおかた完成させることができました。
まだ気になる点がありますが、あまり時間を掛けすぎるのもよくないので一旦次の制作に進み、気分転換に追加作業をしようと思います。
年明けからはデモリール用の作品の制作を開始予定です。

Term 2 のMaya の授業ではインテリアのモデリングの課題が出ました。
今回の課題はフォトリアルをさらに追求することを目標に、映画『パラサイト半地下の家族』のトイレをリファレンスとして選びました。 デモリール作品として出せるように仕上げていきます。

エンバイロンメント・アーティスト(Env)になるためのフォトリアルなオブジェクトの自主制作は継続中です。
今回作ったビンテージカメラは様々な形、質感、テクスチャを一つのオブジェクトで扱えるという面で題材としては正解でした。
先輩アーティストの添削で、モデリングの腕は良く、スピードも早いのでテクスチャや質感設定に時間をかけて詰めるようにアドバイスをいただきました。(赤革の蛇腹のモデルは修正予定ですが…)
今までの私は「7 割~8割でもいいから期限に間に合うように早く仕上げて次に進む」という考えで作業をしていたので、細部にこだわる余裕がなく、粘り強さ、もあまりなく、完成度も中途半端だったという気づきがあったことがが自分にとってとても大きかったです。
もちろん、今後アーティストとして仕事をする上で納期が大切なので、限られた時間内でどれだけ細部をより詰められるかが今後の自分の課題になると感じました。
次の制作が控えているため、ビンテージカメラの制作は気分転換に作業をするなど、別でコツコツ続けていきます。

課題4つ
1Maya ( インテリアモデリング~2月まで)   
2NUKE プロジェクション(2D 画像を3D の空間で動かす)
3Houdini (SOPでカップケーキのモデリング)
4Matte Painting( Photoshop で合成)
・ 学習ソフト: Maya、Substance Painter、 NUKE、Photoshop、Houdini、Unreal Engine
・ 作業時間: 80 時間 
バンクーバーにきて4カ月、周りの人に恵まれ、助けられながら楽しい( 時に制作が苦しい…笑) 時間を過ごしています、残り8カ月と考えたらやはり時の流れの早さを実感しますが、まだまだ学べることがたくさんあるので、年末年始に少し休んでまた新たな気持ちで2024 年も頑張ります!

☆☆☆☆☆☆☆ 校費留学制度 ☆☆☆☆☆☆☆
HAL東京ではグローバルな人材育成を行うための校費留学制度を設けています。
本学卒業後にアメリカの大学や専門学校に留学する制度で渡航費・入学金・学費1年分を学校負担で斡旋するものです。
今後も不定期に校費留学生として学ぶ学生からのレポートを紹介します。

校費留学レポート11月

HAL 東京 CG 学科 CG アニメーション専攻2年制過程 
2023 年度卒業生 Sさん
留学先 : Vancouver Institute of Media Art

11月に入って気温がだいぶ下がり、少しずつ年末モードになりつつありますが授業は相変わらずハードでした。
すでに2名退学してしまいましたが、残ったクラスメイトと気持ちを維持しながら Term1を無事に終えました。
授業に関しては9月と10月に学んだことを活かすような課題が出され、真新しい知識というより実践的な作業が中心でした。
限られた時間を有効活用したいと思い、先月とはアプローチを変え、課題に時間をかけすぎず、自主制作と自習時間を増やすことを目標にしました。Term 2から新たに Houdini と Unreal Engine など現在業界で最も注目度が高いソフトのクラスが始まるため予習を進めたいと思ったからです。また、自身の専門分野を確定し、デモリール制作に向けての技術力向上と下準備をしたいという考えもありました。
授業外では、ありがたいことに、日本人の卒業生で現在業界で働いている先輩アーティストたちと繋がり、作品の添削をして頂くことになりました。またバンクーバーで同じ業界を目指す学生や社会人の方々との飲み会に参加し、交流を深めました

3D の授業では Maya と ZBrush の併用で昆虫のモデリング、リギングとアニメーションを行いました。
ZBrush のインターフェイスに慣れるのに苦戦しましたが、感覚的に操作できることが利点で有機的なものの制作に有利だと改めて感じて、今後、より積極的に ZBrush を活用して行きたいと思いました。

コンポジッドの授業では引き続きカメラトラッキングと合成メインの授業が進みましたが、カメラの理論やカラーマネジメントなど雑学の時間もあって、技術力だけではなく、あまり深掘りできていない概念の理解の必要性を痛感しました。また別の授業では、画像にあるように業界のジュニアアーティスト (新人) が任されると言われている Reconstruction について教わり、実際の作業も行ないました。Reconstruction とは簡単に説明すると、別々の会社や作業担当が扱った素材を一つにまとめて再構築し、元の画を再現するという作業です。日本の CG 業界でも同様だとは思いますが、多数のプロダクションが作業を分担して作品に関わるので、契約上の都合などで各社の納品形態が統一されていなかったり、モデルや素材の仕上がり(特に色調など)が微妙に異なったりするようなので、そのような素材をコンポジットでどうまとめて整理をすべきかについて学びました。

エンバイロンメント・アーティスト(Env)になることを決め、フォトリアルなオブジェクトを自主制作中です。モデリングの力を底上げしつつ、テクスチャや質感表現、ライティングとレンダリングをさらに極めることを今後の課題にしています。 ちなみに Env は日本でいうモデラーと同様のポジションですが、こちらでは Env=空間作り (モデリング、モデルの配置、場合によりテクスチャ/ライティングも行なう)であるに対して、モデラーはオブジェクト制作のみに特化した職種です。モデラーは相当な技術がない限り、需要があまりないようです。

・課題4つ
1昆虫のモデリング~リグ / アニメーション~レンダリング   
2NUKE トラッキング / 合成 
3NUKE 合成
4Photoshop 絵コンテ制作

・ 学習ソフト : Maya、Substance Painter、 NUKE、Photoshop、Z-Brush ( 入門 )、Houdini
・ 作業時間 : 60 時間 (※授業時間除く )
3カ月目にして体調をかなり崩してしまい、また伳鞘炎や手首の負傷などもあって気持ち的にも下がってしまい、作業時間は先月の半分になってしまいましたが、振り返ると総合的に様々なことを達成できていてよかったです。体調管理を第一にしつつ、自主制作を中心に Term2 を楽しみたいと思います。

☆☆☆☆☆☆☆ 校費留学制度 ☆☆☆☆☆☆☆
HAL東京ではグローバルな人材育成を行うための校費留学制度を設けています。
本学卒業後にアメリカの大学や専門学校に留学する制度で渡航費・入学金・学費1年分を学校負担で斡旋するものです。
今後も不定期に校費留学生として学ぶ学生からのレポートを紹介します。