アニメの音を学生が制作

HAL東京入学相談室です。

今回はHALのミュージック学科の「MA演習」の授業を紹介します。

「MA演習」とは、MAエンジニアとして必要な知識と技術を習得する授業です。映像に対してBGM・効果音・ナレーションなどの音付けや、その際に必要な音声収録技術と編集加工技術を学びます。学生は、音の無いアニメ映像に自ら収録した音を使って、キャラクターの動きやシーンの変化に表現力を与える演出方法を学びます。実際にレコーディングスタジオで、プロと同じ機材を使っての実習です。

課題のアニメシーンは、シリアスな雰囲気で主人公が登場人物を追いつめる緊迫したシーンです。学生は、このシーンに合う環境音や人物動作、心情表現、BGMの編集など、演出に必要な音源を、すべてプランニングし制作していきます。

例えば、今回の課題のシーンでは
・ナレーション
・シーンに合う音楽
・キャラクターの声
・足音
・服の擦れる音
・登場人物が倒れる音
など様々な音が必要です。

学生は特に、足音と人が倒れる音の収録が大変だったそう。
革靴で歩くシーンではその場で足踏みをして足音を収録すると、重心移動がなく均一な音になってしまい、リアリティが欠けてしまったため、シーンと同じ床の材質で実際に歩いた音を収録。
人が倒れるシーンでは、重たい荷物を床に落として音を録っても倒れる音にはならなかったため、学生が実際に床に倒れる動作を収録し、リアルな音にこだわったそうです。

こうしてできたシーンは、とてもリアルな音に仕上がりました。1つのシーンの音を収録するだけでも実に多くの工程があることに気が付きました。また音によって、アニメの1シーンにもたらす効果を学びました。

授業の様子
授業の様子
学生の様子
学生の様子
先生との一コマ
先生との一コマ
作業中の学生
作業中の学生