『Indie Games Contest 学生選手権 2024』2次審査へ進出した学生チームに話を聞きました3

コナミ主催のゲームコンテスト『Indie Games Contest 学生選手権 2024』へ
2次審査へ進出した学生チームに話を聞きました。

今回はSphereSmashを手掛けたTeam16の各セクションのリーダーに
受賞の秘話を取材しました。

コンテストの概要:https://www.konami.com/games/event/igc/

作品名:SphereSmash

■宮倉さん
ゲーム4年制学科ゲーム企画コース3年生

チームリーダー

◇役割
進行管理、企画立案、ゲームデザイン、レベルデザイン、UIデザイン、SE、BGM

◇入学した経緯や動機
ゲームのサウンドトラック作曲家について調べていた際、その方がゲームプロデューサーも兼任していることを知り、初めて「そんな職業があるのか」と驚きました。当時、作曲をしていた私は「自分にもゲーム制作ができるのでは」と考え、ゲーム制作者になるための進路を調べました。その中でHALが圧倒的な実績を持っていることを知り、迷わず入学を決意しました。

◇受賞して成長したなと感じたこと
私はプランナーとして、どのような企画がユーザーに受け入れられるかをリサーチし、企画立案からコンテストでの結果に結びつけることができました。この成功体験が、現在の私を大きく後押ししていると感じています。大人数のチームを運営する中で、全員が最大限の力を発揮できるよう試行錯誤を重ね、マネジメント面でも大きな成長を遂げました。また、ゲーム業界の著名な方々から直接フィードバックをいただけたことは、非常に貴重な体験でした。

◇HAL東京の授業やサポートで役に立ったこと
HALでは、ゲーム制作に必要な全ての知識とスキルを学ぶことができました。特に、私にとって一番役立ったと感じるのは、数多くのチーム制作の機会があったことです。多くの授業でグループディスカッションが行われたため、人の意見をまとめる力やリーダーシップを磨くことができました。

◇制作の思い出
制作の一番の思い出は、夏休みを返上して取り組んだことです。夏休みが始まって2日後に、次の月のイベント参加が決まり、短期間でゲームのブラッシュアップをしなければなりませんでした。少し泥臭いですが、チーム全員で毎日8時間以上集まり、集中して制作に取り組みました。その結果、展示で行われた投票で2位を獲得し、東京ゲームショウ2024への出展権を得ることができました。さらに、Indie Games Contest学生選手権2024でも一次審査を通過し、KONAMI様のブースでも展示されました。2つのブースで自分たちのゲームが展示された瞬間は、非常に感動的な体験でした。

◇モチベーションを保つ秘訣
私はゲーム制作そのものだけでなく、制作者の方々にも強い興味を持っています。YouTubeなどで制作過程や開発者の経験談を紹介しているドキュメンタリー風の動画をよく視聴しており、制作者のパーソナリティやストーリーに触れることで、自然とモチベーションが上がります。モチベーションを保つことは意識せず、ゲームについて考えている時間そのものが楽しいので、常に高いモチベーションを維持できています。

◇来年同じコンテストに応募できるとしたら何に気を付ける?またはどんなことに注意して臨みますか?(これから挑戦する後輩たちへ向けて)
今年の制作では、コンテストで結果を出そうと気合が入りすぎた結果、企画立案に必要なリサーチに時間がかかり、初動が少し遅れてしまいました。しかし、この経験を通じて、計画的なスケジュール管理とリサーチの効率化の重要性を痛感しました。来年は、コンスタントにスケジュールの洗い出しを行い、無駄のないチーム運営を心がけ、着実に成果を出せるよう努めます。

■大峡さん
ゲーム4年制学科ゲームデザインコース3年生

デザインのリーダー

◇役割
デザイナーのリーダー、キャラクターデザイン、一部UIデザイン、オブジェクトデザイン

◇入学の経緯や動機
大学を中退し進路に迷いながらフリーターを続けるなか、心のどこかにメカデザイナーになりたいという諦めきれない夢がありました。しかし経験も実績もなかった私はなんとかそのスタート地点に立つべく学校に通おうと思い立ちました。ゲーム業界出身のメカデザイナーさんが一定数いることを知ったことからゲーム業界に強い専門学校を調べていくと「量産機になるな」のCMで印象的だったHALが圧倒的な実績を持つ学校だと知り本学へ入学を決めました。

◇(挑戦する前と比較して)受賞して成長したなと感じたこと
主にチームでの立ち回り方やデザイン力に成長を感じますね。
デザイン業務をより円滑に進めるためデザイナーのリーダーとして他のデザイナーの個々の得意分野や能力をしっかりと把握して適切な仕事の割り振りを心掛けていました。
デザイナーとしてはカジュアルゲームとして親しみやすいキャッチーなデザインであることはもちろんのこと、もしもこのキャラクターのグッズや立体物が発売されるとなったときに欲しいと思えるような形やギミックの面白さみたいなものを意識してデザインしていました。また実際に形にしていく他のデザイナーにも伝わりやすく作りやすいと思ってもらえるよう意識してデザイン資料を作成しました。

◇HAL東京の授業やサポートで役に立ったこと
まずはアドバイスやサポートをしてくださった他学科の先生方、気にかけて時折声をかけてくださった担任の先生にお礼が言いたいです。また学生のうちから役職、学科の垣根を越えて共に作品を作る機会を与えてもらえること、互いに切磋琢磨し尊敬し合える仲間に出会えたことはこの学校に入って良かったと思うところですね。

◇制作の思い出
なんとかゲームを完成させることを目指して始めたものが次第にコンテストや展示会への参加が決まってゆき、そしてTGSでの展示にまで辿り立くという状況の移り変わる様は印象的でした。チームメイトは超えるべきライバルではなく、共に歩む仲間です。同じクリエイターとしてリスペクトし合う姿勢があったからこそここまで来れたのだと思います。
チームメイトを尊重することの大切さを改めて感じました。
制作していくなかでメンバーと実際に顔を合わせる機会は少なかったんですが、展示会やTGSといったイベントの場や校内ですれ違った時などに顔を合わせる度に共に制作をした仲間意識、同志感みたいなものを改めて感じられて心地良かった記憶があります。私だけかもしれませんが(笑)

◇モチベーションを保つ秘訣
とにかくインプットをすることですね。
あとは何かの作品に熱狂してる人を見ることです。良い作品にたくさん触れることで自分のデザイナーとしての力の糧にもなりますし、自分もこんな作品が作りたい、人を熱狂させられる作品に携わりたいという創作意欲や情熱が湧いてきます。

◇来年同じコンテストに応募できるとしたら何に気を付ける?またはどんなことに注意して臨みますか?(これから挑戦する後輩たちへ向けて)
自分は一役職のリーダーとしてなるべく公平な立場でいるよう心掛けていたのですが、それがかえって初動の遅れに繋がってしまったのではと反省しています。ですので、デザイナーと他の役職との橋渡し役としてもう少し積極的に双方に駆け寄り、もっと早い段階から制作を本格稼働させられればと思います。

Blenderを学ぼう!

「作って学ぶ!Blender入門」の著者であるM design様をお招きして、カーデザイン学部の学生を対象にスペシャルゼミを開催しました。
今回のテーマは「Blenderについて」。
Blenderは3DCGを作成するための統合環境アプリケーションで、完全無料で使用することができます。そんなBlenderの魅力について学びました。

今回のスペシャルでは実際に学生がBlenderを操作しながら使い方を学びました。
Blenderはまるで粘土をこねるようにモデリングをしていくため、柔軟で直感的な表現が可能です。カーデザインの現場では主にアイデアスケッチの段階で使われることも多く、自動車の骨格や構造を試行錯誤しながらデザインしていきます。モデリングの速さと絵作りの速さがカーデザイン業界で急速に普及している理由なのです。

まずは基本の形からスタート!基本操作も一緒に教えてもらいました。

お互い協力しながらBlender特訓中!

右上のモデルを目指していきます!!

M design様から個々に指導いただきました。

少しずつ近づいてきた・・・!?

M design様に今後カーデザインの分野でBlenderを使っていきたい人が基本をマスターするために必要なことを伺いました。
・Blenderの基本的な操作方法とポリゴンモデリングの基礎を習得する。
・自動車に限らず色々なものを試して作ることでBlenderの機能の全体像を理解・習得する。

この2点が特に大切で、まずは作ることを楽しみつつ、長時間ではなく1日10分程度でも「毎日」続けることがBlenderをマスターする第一歩のようです。

0からBlenderを学びたい人はM design著の「作って学ぶ!Blender入門」がおすすめ!1作品10分程度で制作できるサンプルがたくさん掲載されています。

東京楽器博2024にステージ参加しました!

知る人ぞ知る!音楽好き、楽器好きが高揚する体験型楽器総合イベント「東京楽器博2024」が11月2日-3日に科学技術館で開催されました。
「見て、聴いて、弾いて、叩いて、最高の楽器体験を!」をコンセプトに当日は大いに盛り上がり、2日間で8115名が来場しました。

~開催概要はこちら~
東京楽器博2024 – 東京楽器博 Tokyo Gakki EXPO
※リンクは2024年11月現在

(ギター、シンセサイザー、ドラムに、管弦楽器、電子ピアノ…etc、出展ブランドの新製品、憧れの逸品、革新的な楽器たちが大集合!)

多くの有名楽器メーカーの出展や催しがある中で、HAL東京ミュージック学科:野見山美貴講師による
『~JSPA Presents〜DAWソフト、Logicを使って楽曲を簡単アレンジ!協力 HAL東京』というタイトルでステージも催されました。

(プロが使用するツールで初心者でも分かりやすい説明で、簡単なトラックメイクのデモンストレーションの様子)

(この写真には収まらないぐらい、たくさんの方が野見山先生のステージを聴講していました)

(最後には「体験入学で待ってるね」と野見山先生からHAL東京の学校説明をしてもらいました。先生お疲れ様でした!)

HAL東京ではプロが使用するソフトやツールを使って作曲•効果音制作•レコーディングなど音の仕事に必要な知識やスキルを基礎から学べる学校です。
将来、音楽や音に関わる仕事にチャレンジしたい!という方は是非一度HAL東京に来てみてください!

~詳細はこちら~
体験入学・オープンキャンパス|専門学校 HAL東京

学内ストリートファイター6大会決勝戦

いよいよ今週末開催!

今日は主催の学生さんに記事を書いてもらいました。

学内ストリートファイター6大会主催
ゲーム4年制学科_2年生 Hさん

――――――――――そもそもスト6とは――――――――――
ストリートファイター6とは、2023年6月に発売された格闘ゲームです。
発売から現在まで盛り上がりは衰えることなく、多くのイベントや大会が行われています。配信者界隈でも流行りつつ、多くの有名な配信者がプレイしています。

ストリートファイター6の独自システムである『ドライブゲージ』
これが今作のキモとも言えるもので、このゲージ状況が対戦の勝敗を分けるほど重要なものです。目に見えてどちらのプレイヤーが優勢かわかる画期的なシステムです。また、各種演出(ドライブラッシュ、ドライブインパクト、ジャストパリィ、スーパーアーツ)もとても派手で豪快なモノが多く、ゲームをプレイしたことのない人でも楽しく観戦することができます。

こういったところもあり、とても配信、大会向けの作品になっていると思います。今回はこの作品で学科イベントを開きました。

――――――――――イベントを企画したきっかけ――――――――――

そもそも僕がこういうイベントがあったらいいなと思っていました。

『無いなら作ればいい』

どんなに大きなモノも、始まりは小さいものだと思っています。有名なイベントも、有名な会社も、有名な場所も、有名な人も。始まりは有名じゃない誰かが動いたからです。
こういった考えから、去年から小さな学内イベントを何度か開催していました。最初はクラス内の人たちへ向けた対戦会を行いました。そこから隣のクラスや友達づてに少しずつ規模を大きくしていきました。
そして、今年度の頭にHALGamingの顧問の先生から「学科イベントやってみる?」とお声をかけていただき開催することになりました。

――――――――――運営して思うこと――――――――――

このようなイベントの運営は初めてで、分からない事だらけでした。加えて前例もないので手探りで動かすしかありません。
今後のために、今回はその記録のようなものを書き連ねます。

本戦(7月13日)の日付から逆算して、予選の期間や応募期間を考えるところから始めました。しかし、前例がないこともあっていったい何人の人が応募してくるのか全く予想がつきません。なので、予選の期間を余裕をもって確保した結果、応募期間が短くなってしまいました。そこをカバーするために、口伝でイベントを開催することを積極的に広めていきました。

応募期間は約二週間

『いったい何人が応募してくれるだろう』

結果として20チームが応募がありました。ただ、前半の一週間は数チームしか応募が無かったのでその時点では『失敗に終わるんじゃないか…』とも脳裏によぎっていました(笑)

応募期間が終了した後に、急いで予選のシステムを考えました。もともと本戦は四チームのトーナメントをすると決めていたので、偶然にも20チームの応募というのもあり四つのグループに分けて各グループから一チームずつ本選進出という形式がすぐに決まりました。
問題はバランスでした。予選が平日の放課後に開催なので、応募の際に参加可能な曜日を解答してもらいました。
(曜日を限定してしまうと予定の関係で出場できない学生が出てしまうのでそれを防ぐために参加者に合わせる形にしました)
そこから、各チームメンバーのゲーム内の最高ランクを調査し、参加可能な曜日と照らし合わせてグループを組みました。この作業は手作業しかないので、総当たりのように組み合わせを試行し作りました。

『どうすれば拮抗して盛り上がるか』

これを第一に考えてグループを組み上げ、いざ予選開幕…

これを書いている時点では予選は全て終了しています。
結果から言うと、全ての試合でとても盛り上がりました。これほど白熱するものかと驚愕の域でした。
勝ったチームも負けたチームも、互いを励まし合い次の試合へ臨んでいました。
『どうすれば拮抗して盛り上げるか』など考えるだけ杞憂でした。きっとどんな組み合わせでもこうなったと思います。

それもこれもストリートファイター6というゲームが成すモノだと思います。それほどまでにこのゲームの完成度は極めて高いと改めて理解しました。

イレギュラーなことはあったものの、無事予選が終わり安心しています。
運営を実際にしてみて思ったことは、『運営って大変だなあ』です。率直な感想ですが、想像より大変でした。
『決めたことを遂行すればいいだろう』と構えてましたが、それをするのが大変。思った以上に身体や精神的にも負荷がかかりました。それでも、全ての試合が白熱し、見ごたえがありましたし、何より参加者の喜ぶ声が『開催してよかったな』と思い起こさせます。

残すところ本戦のみとなりました。こちらも手探り状態ですが、より良いものにするために準備を進めています。
本戦も参加者、観戦者全ての人が楽しめるものにするために万全を尽くします!

―――――――――――いよいよ今週決勝戦です!!

※決勝大会を知らせる学内の掲示物
☆当日はHALの在校生のみ見学できます☆
ゲーム学科の教官によるスペシャルマッチも実施予定
詳細は学内のポスターを

U-22プログラミングコンテストに向けて

先日IT学科の授業へ潜入してきました!
U-22プログラミングコンテストに向けて中間発表を行った学生たちの様子をお伝えします。

このコンテストはアイデアと技術を武器に作品提出型のコンテストで、アート、
AI、IoT、セキュリティ、プログラミング言語、ユーティリティ、
学習&教育、コミュニケーション、ゲーム、その他など、
実行可能にした作品で応募します。優秀な作品は11月の
アマゾン・ウェブ・サービス・ジャパン合同会社
の社屋での最終審査に進むことができます。

学生たちは中間発表として制作したアプリやWEBサービス・
デバイスなどを発表しました。今回は一部の学生チームの様子をお届け☆

<ちょいワーク>
上司と部下のタスク管理 部署メンバーの進捗管理をアプリで実現

<レシート管理アプリ>

<PET SHIKIBETSU NFC>
NFCタグをペットに装着。スマホをかざすとペットの登録番号が表示されます。

<バリ楽>
車いすユーザーの移動を助ける

<割り勘アプリ>
食べた分量できっちり割り勘することができます

<漢字図鑑>
漢字を楽しく覚えよう!書き順やクイズ機能、トロフィー機能で漢字の学習をサポート!

<免許登録制職制専用掲示版>
※看護師などの職種で働く人などを想定した掲示板

<タイピングゲーム>

<キーボードアプリ>

そのほかにもたくさんのチームがお互いの技術を発表しあい、意見交換
先生からは今後の課題やするどい指摘も
8月の応募へ向けてさらに改善していきます!
ITの仕事はパソコンに向かってコードをペチペチ打つ
孤独な職業と思われがちです。が、実はプログラムを1本作るにも、
仕様をまとめるひと、設計するひと、コード打つひと、
テストするひと…とチーム一丸となってやるもの。
なので、座学以外にグループ制作の実習が各学年のカリキュラムに
多く組み込まれていてこれもその一つ。
作品完成に向けてはテクニカルスキルより
むしろコミュニケーションスキル上が大事!と学生たちもわかってますね。