ミュージック学科4年生に記事を書いてもらいました
大手映画製作会社
音響技術スタッフ内定
Sさん
■HALへ入学した経緯
高校3年生で進路を決める際に、音楽などが好きなことや美容にも興味があったこともあり、漠然と「音の仕事」と「美容師の仕事」で迷っていました。
家庭の事情や、その時の将来性を考えた結果、美容学校への進学を決めて学んでいましたが、自分が好きであった「音」という目に見えない存在を通して、沢山の人たちにエンターテイメントで感動や楽しみを届けることができる仕事をしたいと強く思うようになっていました。
その際に、1からじっくりゆっくり学ぶことができる「HAL東京」という学校・環境を知り進学を決め、社会人経験をした後に入学しました。
HALのいいところは、素晴らしい経験やスキルを持った講師の方々から学べることです。業界を目指す最初のステップの中で、誰から学ぶことができるのかは大切だと思っています。
HAL東京の講師の方は、忙しい中でも生徒との程良い距離感を保ちながら、分からないことや知りたい事に対して丁寧に教えてくれます。且つ惜しみなく培ってきた技術や知識を、生徒たちに提供してくれるのはHAL東京という学校の強みでもあるかも知れません。
■就職へ向けて
3年次の就職に関する授業から、4年次の就活関連に至るまで一つ一つが丁寧で、且つ1人1人の就職活動をサポートして頂きながら指導をしてもらえる環境は良かったと思います。どこに気を付けるべきなのか、どのように行動した方が良いのかなど、ポイントを的確に教えてくれます。
また就活は、人により度合いは違いますが、メンタル的にも身体的にも大変な期間になるので、もう1人の「親」のような立ち位置でも見守っていて頂いた部分が凄く助かりました。
ミュージック学科には、2年次に「レコーディング技術認定試験」「Pro Tools技術認定試験」という資格を2つ取得する機会があります。
そこで強く思っていたのは、技術の向上もそうですが、就活時の業界や仕事に対する「熱量」を感じてもらう事を目的に満点を取るということでした。
満点を取るにはある程度時間をかけて勉強しなくてはいけません。現在もですが、課題に加えて自宅まで片道2時間程かけて通っている為、当時は取り組みに大変でしたが無事に両方とも満点を取ることができ、実際に面接の中で熱量をアピールすることができていました。
1年次の時に学内で行われた「リズムトラック」コンテストで金賞を頂いたのは印象的でした。金賞を頂いたことに対してというよりかは、自分のセンスを意識した結果が金賞に繋がったからかも知れません。人によって良い音であったり良い作品は各々の「好み」も混在して判断されると思います。
まだ知識が薄い中でも、頭で考えながら「感覚」を大切にする事も大事なんだなと、自信になったと同時に制作に対する意識の参考になった機会でした。
自分の感覚を大事にするスタンスは今も変わってないです。
■在学中の思い出
一番の思い出は「就職活動プレゼンテーション」です。
学内での色々なコンテストや評価課題を通して、今の自分を見て頂ける機会はありますが、自分の作品や実力を外部の方々に見て頂ける機会は凄く貴重です。制作中は、様々なジャンルの作品を音で表現しながら、自分なりに気をつけたポイント等をアピールしていき、結果的に有名企業のクリエイターの方々に高評価のコメントやアドバイスを受け、選考オファーを頂けた事は技術者を目指す1人として大きな自信となるものでした。
在学中、技術力をつけるため力を入れたことは「手を動かす」ことです。
住んでいる場所や時間など、他の友人に比べて物理的にもハンデがあった事は確かでした。ただそれを言い訳にはしたくなくて、睡眠時間を削りながらもできる限り家でもソフトウェアをいじったりはしていたと思います。
カリキュラム的にも、HALは手を動かす機会が多いと思うので、それがさらに良かった事だとも思います。やる人とやらない人で差が大きく出るのが「技術面」だと感じていました。
加えて勉学という意味でも「インプット」を増やす事は、アウトプットを広く行うためには重要だと思っているので座学であったり、僕も分からないことに「分からない」と言う姿勢を今まで以上に大事にしていきたいです。
■先生へ
どの先生も凄く忙しい中、わざわざ自分のために面談や添削の時間を設けて、その時のアドバイスなどをしっかり頂けるなどといった、生徒に対する「愛情」を感じていました。ある先生には「先生のバックグラウンドを知りたいです!」といったニュアンスで、その為だけに面談の時間を頂くということもありましたが、忙しい中でも快く応じてくれ、そのお話を聞いて自分を奮い立たせていたりもしました。
■影響を受けたもの
「坂本龍一」さんです。
音楽家として楽曲自体も好きで、よくピアノを練習していたりもしましたが、人間的な部分でも、亡くなる直前まで創作活動を行っていた熱量であったり、楽器を超えて自然界の音までをも一つの楽器として自らの作品に落とし込むための「好奇心」や「探究心」「柔軟性」など、モノ作りを仕事にしていく1人としてその精神性に感銘を受けました。
「戦場のメリークリスマス」「The Sheltering Sky」「The Last Emperor」「A Flower is not a Flower」「Rain」などオススメの楽曲はまだまだあります。