今回のスペシャルゼミは、『セガラリー』、『スペースチャンネル5』、『Rez』、『ルミネス』など数々のゲームを世に生み出した、水口哲也氏にお越し頂き、ゲーム学部の学生を対象にスペシャルゼミを開催しました。
水口氏はセガ・エンタープライゼス(現・セガゲームス)でゲームクリエイターとして活躍し、現在はエンハンス・ゲームズ(Enhance Games)の代表として第一線でご活躍されています。
今回のテーマは「世界的クリエイターが描くエンタテインメントの未来図」
自身が手掛けてきた作品について、当時の想いや体験談などを学生達にお話し頂きました。
水口氏が最初に手掛けた作品は『セガラリーチャンピオンシップSEGA』 (1994)
実在するラリーカーを操作し、順位やタイムを競うレーシングゲームで、現在のラリーゲームの元祖とも言える作品です。
実在のラリーカーをゲーム内で表現するために、国内外問わず自分で様々な車に乗ったという水口さん。「自分で体感したものをゲームにして、そのゲームをプロのドライバーとお客さんが一生懸命タイムを競っている姿を見た時は本当にうれしかった」と、当時の想いを学生達に語って頂きました。
水口氏の話を真剣に聞く学生達
その後も『スペースチャンネル5』(1999-2002)・『Rez』(2001)・『ルミネス』(2004)・『Rez Infinite』(2016)など、水口氏の携わってきたゲーム制作の体験談に会場は大変盛り上がりました!
『スペースチャンネル5』はなんとあのマイケル・ジャクソン本人が出演を熱望したそうです!ゲームの持つ世界観が世界的エンターテイナーにも伝わり、当時の開発チームのメンバーは全員で拍手喝采だったそうです!
授業の最後には水口氏から学生達にメッセージを伝えて頂きました。
「これからもっとテクノロジーの変化が速くなる。思考を5~10年後にシフトして、今あるアイデアを書き留めておくことが大切。教育・医療・コミュニケーション・エンターテインメントの姿が変わりつつある現代では、どんな入口でヒットするゲームが生まれるか分からない。自分の可能性を狭めることなく、好きなものを思いきって勉強してください」
水口氏のメッセージは学生達に大きな気づきを与えてくれたことでしょう。
エンハンス・ゲームズ(Enhance Games) HP